目次
建築材料・住宅設備機器業界で最大手として君臨するリクシル。
よく「最近の子はリクシルが創設された歴史を知らないんやねー。」と言われることがあります。
私が建築建材や住宅設備に興味を持ち始めたときからリクシルはリクシルとして存在しており、リクシルが多様な建材メーカーが合体して一つの会社になったことを知ったときは、確かに驚きがありました。
現在、建材・設備の売り上げランキングでは、Panasonicと並ぶ業界2強の1つとして有名です。

しかし歴史はパナソニックの方がかなり古く、リクシルとは設立時期にかなり差がありますね。
なぜこんなにも3位以下と差がついたのか、理由は以下の3点ではないでしょうか。
- リクシルは総合建材商社
- 合併した元会社がかなり優秀
- 営業力が強い
- 商品の価格設定のうまさ
興味のある方は読み進めて頂ければうれしいです。
リクシルは総合建材商社
なぜリクシルとパナソニックが2強として君臨しているかを考えたときに、最初に目につくのは、総合的に建材・設備を生産していることです。
3位以下の企業は自社に特定の主力分野を持っており、例えばYKK APは「窓」が有名ですよね。
そのイメージは間違っていなくて、それがYKK APの主力商品だからです。
よく言えば特化型の建材メーカーです。
一方、リクシルが取り扱っている商品というと、
- 窓サッシ
- キッチン
- トイレ
- ユニットバス
- 床材
- 内部建具
- etc
多様な分野を多く抱えてるリクシルでは、同然扱う商品の数が違うので、市場の規模がそもそも広い。
売上ベースのランキングなので、リクシルはかなり有利です。
また、パナソニックも同様です。
合併した元会社がかなり優秀
ただ、取扱商品が多いです。というのは別にすごいことではなく、本当にその商品が売れているのかということがポイント。
その分野でどれくらいのシェアを取っているかを見れば、勢力がある程度把握できるでしょう。
例えば、「窓」を例に。
先ほども言ったように、窓はYKK APが有名です。そしてリクシルも窓は作っています。
では、リクシルの窓はどのくらいのシェアがあるのかですよね。
実は住宅窓のシェアは、1位がリクシルで、2位がYKKAPです。
総合建材メーカーでありながら、個々の分野でも強いというのがリクシルの特徴です。
営業力が強い
リクシルは営業力に力を入れています。
公式発表を聞いたわけではありませんが、ほかの建材メーカーよりも圧倒的に営業してきます(笑)
新しい新商品が入荷したら連絡をくれたり、セミナーを開催する際は連絡をくれたり、カタログが新しくなったら連絡をくれたり、何もないけどご無沙汰になったら連絡をくれたりと、かなり連絡がきます。(笑)
実際に足を運んで事務所まで来てくれることも多く、営業さん大変そうだなと思っていますが、それがリクシルの強みだと思います。
実際、卸し業者の建材屋もリクシルが一番営業に来ると言っていました。
この営業力でシェアを拡大していったと言っても過言ではありません。
価格設定のうまさ
これも建材屋に聴いた話ですが、リクシルの新商品の発売は後出しを狙っているそうです。
新商品は業界で最速で発表した方が、先手必勝で知名度からシェアトップが狙えそうですが、実は後出しの方が有利なこともあります。
それは価格設定。
ライバル会社がいくらで価格設定をしているかを見てから、同じスペックの商品を少し安い値段で卸します。
このやり方もかなり有効らしく、商売上手だなと思ってしまいます。
リクシルはすごいよね
リクシルは建材業界としてはかなり強いと思います。
もし、パナソニックにはあり、リクシルにはない分野をカバーできたとしたら、リクシルが業界を引っ張っていく存在になるかもしれません。
がんばれ!